学部長メッセージ
変化の絶えない不確実な時代に向けて

経済学部長 池田 毅
時代を生き抜くための力を
近年、目まぐるしく変化する時代を表す言葉として、VUCA(ブーカ)という表現が使われます。それは、Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)という4つの単語の頭文字をとった言葉です。わたしたち立教大学経済学部では、混沌としたVUCAの時代を生き抜くために必要な力を養成する教育を目指しています。その力は大きく三つに分ければ、情報処理力・論理的思考力・行動力の三つになるでしょう。
情報処理力については、全学生が1年生から学ぶデータ分析入門をはじめとして、多くの統計系科目が展開されています。論理的思考力については、経済学部の伝統的学問領域、すなわち、理論系・歴史系あるいは政策系といった多くの科目は、経済学的思考力の養成に欠かせません。また行動力については、いわゆる座学に留まらない、キャリア関連科目や経済学部独自の海外留学プログラムも多数用意されています。
アカデミズムの伝統と変化する時代に向けて
立教大学経済学部は、1907年に「商科」として設立されて以来、110年以上にわたってそのときどきの経済問題を解決すべく研究・教育を続けてきました。そうしたアカデミズムの伝統を大切にしながら、わたしたちは、VUCAの時代において、グローバル/ローカルに活躍し、周りをリードする力をもった学生を育てるべく、日々授業科目の開発や充実などの取り組みを行っています。ここで4年間の学生生活を終えた後、みなさんは大きく成長した自分の姿に気が付くことになるでしょう。さあ、立教大学経済学部でわたしたちと一緒に経済学を学び、新しい自分を見つけることにしましょう。