2024/02/13 (TUE)

経済学部遠山恭司ゼミナールの学生が2023年度(第37回)「中小企業懸賞論文」の金融部門で「本賞(最高賞)」、産業部門で「準賞」を受賞しました。

OBJECTIVE.

経済学部遠山恭司ゼミナールの学生が、2023年度(第37回)「中小企業懸賞論文」の金融部門で「本賞」(2チーム)、産業部門で「準賞」をそれぞれ受賞しました。
応募数は産業部門が35編、金融部門が16編でした。
受賞したチームには、3月の授賞式で賞状と賞金30万円(本賞)・15万円(準賞)が贈呈されます。
また、本賞を受賞した2つの論文は、商工総合研究所の機関誌『商工金融』3月号(第74巻第3号)に掲載されます。
なお、これで遠山ゼミナールの連続入賞記録は、10年連続となりました。

金融部門テーマ:経営者保証に依存しない融資の広がりに必要な取り組み

【本賞】
論文タイトル:地域金融機関による経営者保証に依存しない融資の実現−行員・職員の先入観とその改革に着目して−

星野瑠実さん(会計ファイナンス学科4年次)
和田望花さん(経済政策学科4年次)
星野瑠実さんのコメント
昨年に引き続き、金融部門で本賞を頂くことができ大変嬉しく思います。4年生となり、懸賞論文への挑戦も3回目になるため、論文の進め方や情報取集における手順やプロセスが自分たちの中で明確になってきていました。そのため、難しいテーマながらスムーズに進めることができ、受賞に繋がったと思っています。
業界の慣行に変革を迫る「経営者保証に依存しない融資」というテーマは、金融機関への取材を進めるにつれ、問題はより複雑で難解なものだと感じました。特に、金融機関ごとに経営者保証の捉え方や対応が異なっており、課題の抽出とそれに対する解決策を考える過程で苦労しました。地域視点のモニタリングによる規律付け、本店・支店の意識改革、中小企業の状況に合わせた経営者保証に関するガイドラインの独自作成の3つを、自分たちの軸に論理を展開して論文を完成させることが出来ました。
お忙しい中ご協力いただいた金融機関の方々には改めて感謝申し上げます。ゼミを通じて学んだ数々のことを活かし、社会で活躍できるよう邁進していきたいと思います。

金融部門テーマ:地域金融のサスティナブルファイナンス

【本賞】
論文タイトル:地域金融機関主体のまちづくりによる持続的な地域社会構築−ファンドを活用した地域包括的支援スキーム−

石田遥菜さん(経済政策学科3年次)
岩井優香子さん(会計ファイナンス学科3年次)
岩元小夜香さん(経済政策学科2年次)
石田遥菜さんのコメント
歴代の先輩方に続き、金融部門で「本賞」を頂くことができ、大変光栄に思います。論文執筆にあたり、今回私達が着目した「まちづくり」と論文テーマである「サスティナブルファイナンス」をいかにして繋げるかに苦戦し、論文の構成がなかなか定まらない場面もありました。しかし、遠山先生や先輩方のご指導のもと、チーム内で諦めずに議論を重ねたことで、論理一貫性のある論文を完成させることができました。
お忙しい中、取材に快くご協力いただいた方々、並びにインターゼミで指導してくださった慶応義塾大学・岩手県立大学の先生・ゼミ生の方々に、心から御礼申し上げます。
今回の経験を、次年度の研究活動、そして後輩指導に活かしていきたいと思います。

産業部門テーマ:中小企業の新たな国際展開

【準賞】
論文タイトル:高度人材を中核に据えた海外展開−異文化理解マネジメントによる信頼関係醸成−

和田茉南花さん(経済政策学科3年次)
佐野生莉さん(経済学科3年次)
高馬一希さん(経済学科2年次)
前田真宏さん(会計ファイナンス学科2年次)
和田茉南花さんのコメント
この度は、産業部門で準賞を受賞することができ、大変嬉しく思います。
私達が挑戦したテーマでは、日本のみならず、海外事業における現状の深い分析と課題の抽出が不可欠でした。そのため、多角的な視野を持ち、適切な役割分担を通して様々な企業や団体への調査を計画的に行いました。時には、国外に赴き調査を行うことで実態の解明に努めました。情報整理と結論導出の過程で苦労もありましたが、遠山先生や先輩方からの助言に支えられ、「異文化理解マネジメント」という独自の概念で新しい国際展開の在り方を提案することができました。
調査にご協力いただきました企業の皆様、そしてご指導いただきました遠山先生、先輩方に心から感謝申し上げます。この経験を糧に、さらなる成長を目指して日々精進していきたいと思います。
中小企業懸賞論文は、商工中金が設立した一般財団法人商工総合研究所によって中小企業の調査研究に対する助成事業の一環として1987年から行われており、今回が37回目となります。学生・実務家など幅広い層から産業・金融に関する論文について、毎年テーマを定めて募集しています。

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